夏と梅雨は、湿気から体を守ることがカギ!
中医学では、「季節の変化は体の変化」と考えます。夏は「心」、梅雨は「脾」が疲れやすい季節です。「心(しん)」と「脾(ひ)」をケアすることがとても大切です。「心」と「脾」を守ることが健康維持のカギです。
体に熱がこもらないように食事で調整
湿気に負けないように消化にやさしいごはんを
冷やしすぎに注意して体を守る
この3つのポイントを意識するだけで、わんこさんがこの時期を元気に過ごすためのサポートができます。
夏は「心(しん)」が弱りやすく、熱のケアが必要
中医学では、夏は五臓の「心(しん)」が影響を受けやすい季節とされています。「心」は血液循環や気持ちの安定に関わる大切な臓腑です。暑さによって体内に熱がこもると、ハァハァとした呼吸、落ち着きのなさ、眠りの浅さなどが見られることがあります。この時期には、熱を冷まし、心をサポートする食材を選びましょう。
梅雨は「湿(しつ)」によって「脾(ひ)」が弱りやすく、消化ケアが重要
梅雨の時期は、空気中の湿気が多く、「湿邪(しつじゃ)」と呼ばれる邪気が体にたまりやすくなります。わんこさんも例外ではなく、特に「脾(消化吸収を司る)臓」が弱いタイプの犬は体調を崩しやすいです。
症状としては、食欲不振、下痢、軟便、だるそうにしているなどがあげられます。
この時期は、「脾」を助け、体内の湿をさばく食材(例えば、はと麦、小豆、かぼちゃなど)を使って、消化の良い食事を温かめで提供することがポイントです。
冷たい食事やエアコンによる体の冷えが体調を崩す原因に
よくある誤解に「暑いから冷たいごはんや水をたっぷり与えた方がいい」というものがあります。たしかに一見涼しくてよさそうですが、冷たいものの取りすぎは「脾」を冷やして弱め、逆に体調を崩す原因になります。
また、エアコンの風に直接当たりすぎたり、床が冷えすぎたりすると、お腹を壊したり関節を痛めたりすることもあります。対策としては、常温または少し温かいごはんを与えること、冷房を使用する場合はわんこさんの寝床を冷気から守ることが大切です。
24節気における「夏」の期間とは?
中医学では、自然のリズムに合わせた暮らし方=養生が大切にされています。その目安となるのが「24節気(にじゅうしせっき)」という季節の区切りです。
この約5月初旬から7月末頃までが「夏の期間」とされ、体も心も春から夏への切り替えが必要な時期です。
節気名 | よみがな | 開始日(目安) |
---|---|---|
立夏 | りっか | 5月5日頃〜 |
小満 | しょうまん | 5月20日頃〜 |
芒種 | ぼうしゅ | 6月5日頃〜 |
夏至 | げし | 6月21日頃〜 |
小暑 | しょうしょ | 7月7日頃〜 |
大暑 | たいしょ | 7月23日頃〜 |
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